
リフォーム提案の新しい形をつくる建物サポートシステムストック型とは?
リフォーム・メンテナンス市場の競争が激化する今、住宅会社やリフォーム会社にとって、「お客様といかに長く、深い信頼関係を築けるか」がこれまで以上に重要になっています。しかし、お客様からリフォームの問い合わせが来ても、「小さな修繕工事で終わってしまう」「別のサービス提案につながらない」と、自社の専門性を十分に伝えきれずに悩む事業者様も少なくありません。特にお客様との信頼関係を大切にしたい事業者様にとっては悩ましいことではないでしょうか。
そんな課題を解決するために開発されたサービスが、ジャパンホームシールド株式会社(以降、JHS)の「建物サポートシステムストック型」です。これは、既存住宅に対して建物状況検査やメンテナンス工事を実施することで、10年間の品質保証を提供するというJHS独自のバックアップ制度です。
そこで本記事では、JHSが提供する建物サポートシステムストック型の概要と仕組みをご紹介し、住宅会社やリフォーム会社のどんな課題を解決するのかについて解説していきます。
この記事で分かること=========
・建物サポートシステムストック型の概要
・建物サポートシステムストック型が顧客の信頼につながる理由
・建物サポートシステムストック型が解決する住宅会社の課題
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目次[非表示]
建物サポートシステムストック型とは
ここでは、建物サポートシステムストック型の具体的な仕組みと保証の対象について整理します。
建物サポート検査+建物工事完了検査+品質保証10年
建物サポートシステムストック型の基本的な流れは、引き渡しから9年超〜25年以下の既存住宅を対象に、大きく2段階の検査と品質保証から構成されています。
- 建物サポート検査:劣化状況やメンテナンスが必要な箇所・部位を検査・確認
- 建物工事完了検査:内装・外装いずれも、メンテナンス工事を実施した箇所・部位が適切に完了しているかを確認
- 品質保証10年 :メンテナンス箇所以外も含めた構造・防水・給排水管の品質を保証
JHSの認定検査資格を持った検査員が建物の劣化状況を客観的に把握し、検査結果に基づいて必要なメンテナンス工事を住宅事業者(施工会社)が実施します。その後、工事完了後にはJHSが工事完了検査を行い、建物が一定の品質基準を満たしていることを2段階で確認します。この確認を経て、対象住宅には10年間の品質保証が付与されます。
また、建物サポートシステムストック型には、住宅会社やリフォーム会社の体制に合わせやすいプランが用意されています。
- 標準プラン:自社でメンテナンス提案や工事を実施
- おまかせプラン:メンテナンス案内の送付から検査・工事提案・メンテナンス工事まで一貫して対応を依頼
各社のリソース状況に寄り添った運用が可能で、大手から地場工務店まで、無理なく活用できるのが強みです。
構造・防水に加えて給排水管も品質保証の対象

建物サポートシステムストック型の品質保証の対象範囲は、構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分に加え、「給排水管における漏水および破損」まで含まれます。しかも免責金額なし、というのがこの仕組みの特長の一つです。
給排水管のトラブルは、既存住宅において実際に発生しやすいリスクの一つです。実際にJHS調べでは、中古住宅の事故の内訳として、給排水管の事故は2番目に多い22%を占めています。配管の経年劣化による漏水や、接合部の破損などは、目に見えにくい部分だからこそ、劣化状況を把握しづらいからと考えられるでしょう。
一般的な保証では構造と防水が中心で、給排水管までカバーしているケースはそれほど多くありません。そのため、既存住宅のリフォーム提案において、給排水管まで含めた保証範囲を提示できることは、お客様に与える安心感も比較的高くなることが期待できます。
リフォーム工事した箇所以外も品質保証の対象
またリフォームや部分的なメンテナンス工事では、実際に施工した部位のみを保証することが一般的です。しかし建物サポートシステムストック型では、品質保証の対象がほかと異なります。
建物サポートシステムストック型は、事前の建物サポート検査によって建物全体の劣化状況を客観的に把握し、必要なメンテナンス工事を実施して適合基準を満たすことができれば、実際に工事を行った箇所だけでなく、構造・防水・給排水管の部位全体が品質保証の対象となります。
検査で状態を確認し必要な対処を行った上で保証するからこそ、工事していない箇所まで保証対象にできるというわけです。
建物サポートシステムストック型で解決するリフォーム受注の課題
ではこの建物サポートシステムストック型が、住宅会社やリフォーム会社のどんな課題を解決するのか。ここでは、リフォーム受注において直面しやすい3つの課題と、建物サポートシステムストック型がどう解決するのかについて整理します。
課題①過剰な工事提案に対するお客様の不安
リフォームやメンテナンスの提案を行う際、お客様の中には「不要な工事を押し売りされるのではないか」「見積もりが不透明で適正価格かわからない」と不安に思うお客様も、実際の現場でもよく聞かれることではないでしょうか。そのため、せっかく提案の機会を得ても、不信感が拭えず、成約に至らないケースもよく聞きます。
建物サポートシステムストック型には、JHSの認定検査資格を持った検査員が劣化状況を把握した上でメンテナンス提案を行う仕組みがあります。第三者による建物サポート検査(建物検査)を実施している点で、これまでのリフォーム提案が「売りたいから勧めている」ではなく「第三者による客観的な判断から勧めている」という理由に変わるため、お客様の不安解消につながるメリットになると考えています。
課題②リフォーム工事を受けても小規模案件が多い
また、「問い合わせは来るのに、実際の工事は水回りの部分補修や軽微なメンテナンスで終わることが多い」という話を、現場からもよく聞きます。特に小規模案件が重なると、現場対応の負担が増える一方で利益率は伸びにくくなり、外壁や屋根などの大型リフォーム案件に向けた営業活動に十分な時間を割けなくなります。
その結果、「技術力はあるのに、お客様へ価値を伝えきれず、部分補修に留まってしまう」という状況に陥りがちです。これは、専門性の高いリフォーム会社ほど避けるべき重要な課題といえるでしょう。
そこで建物サポートシステムストック型では、部分的なリフォーム工事で終わらせず、品質保証をフックにした包括的なメンテナンス提案を行うことで、大型リフォーム工事を創出するきっかけづくりに貢献できると考えます。同じ小規模のリフォーム工事でも、提案の仕方を変えるだけでセット販売の可能性が広がるのではないでしょうか。
課題③家電量販店やホームセンターへ発注が流れる
家電量販店やホームセンターなど、異業種からのリフォーム参入が増える中で、地域に根ざした住宅会社・リフォーム会社に求められているのは、「圧倒的な安心感」と「専門性」です。
実際、家電量販店やホームセンターがリフォーム市場で存在感を高めていることは、多くの住宅会社がすでに実感している通りでしょう(※1)。手軽さやポイント活用といった強みを背景に、屋根や外壁などのメンテナンス窓口として、幅広い層のお客様にとって身近な選択肢の一つになっています。一方で、「手軽さ」を求めるニーズとは異なる付加価値として、第三者機関による検査や独自の品質保証をセットで提案する住宅会社も増えています。
専門家としての信頼を強みに、長期的な安心を軸とした提案ができることが、今後の差別化につながると考えます。
※1 出典元:M&Aフォース「リフォーム業界のM&A市場動向|事例と成功のポイントを解説」(2025年3月)
検査と品質保証を合わせたリフォーム工事で、提案価値を高めましょう
今回ご紹介したように、人手を増やして案件数を増やすのではなく、高付加価値の提案に変えられる意味でも、建物サポートシステムストック型は新しい価値提案の武器になると考えています。
たとえば、一般的なリフォーム会社が提供する保証は、「施工した部分のみを対象とする保証」や「使用部材に対する建材メーカー保証」に留まるケースが多いのが実情です。
一方で、事前に第三者による検査を実施し、その結果に基づいた適切なメンテナンス提案と工事を行ったうえで、構造・防水・給排水管まで品質保証を付帯することは、長期的な信頼を獲得するための有効な付加価値提案となります。リフォーム業界で一般的な「施工箇所のみを対象とする保証」という枠組みを超え、プロの技術力を“見える形”で裏付ける提案として建物サポートシステムストック型をご活用いただけます。
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本サービスが少しでもリフォーム営業のお役に立てれば幸いです。

