DIY&お掃除TIPS

自分でできるフローリング補修 トラブル別のDIYを解説します!


 フローリングについてしまった傷やへこみ。「なんとかしなきゃ」と思うものの、ついつい後回しにしがちですよね。簡単なものなら自分で補修道具を使ってDIYできるため、コストを抑えたい方におすすめです。

 本記事では、フローリング補修で使う道具やトラブル別に補修方法をご紹介します。お金をかけず自分でフローリング修復する方法を知りたい方はぜひチェックしてみてください。


目次[非表示]

  1. 1.フローリング補修に使う道具を用意しましょう
  2. 2.【トラブル別!】フローリング補修のDIY手順
    1. 2.1.擦り傷・引っかき傷を補修したい!
    2. 2.2.へこみ、深い傷がついてしまった!
    3. 2.3.フローリングがはがれてしまった!
    4. 2.4.床鳴りを改善したい!
  3. 3.フローリングの補修は気軽にDIYできるのでおすすめ!



フローリング補修に使う道具を用意しましょう

 住宅用のメイン床材といえばフローリング。物を落としたり引きずったりすると簡単に傷やへこみがついてしまいます。気付いたらできるだけ早く補修しましょう。日頃から以下のような補修アイテムを揃えておくと安心です。


●補修材(マニキュアタイプ)約300円/色

先が筆ペンになっているので細い傷に使えます。


●補修材(樹脂タイプ)約500円/色

熱で溶かして使用します。色を増やして使うことができます。


●電動コテ  約1,700円

補修材を溶かす際に使用します。


●イージーリペアキット 約3,000円~3,500円

補修材(樹脂タイプ)と電動コテ、スクレーバーがセットになっています。


マニキュアタイプの着色補修材は、浅い傷を直したいときに使います。薄い色から色を重ねて調色できるので、セットで持っておくことをおすすめします。

マニキュアタイプのキズ着色補修材

出典: 株式会社建築の友


幅や深さのある傷には、樹脂タイプの補修材を電動コテで溶かして使用するのが一般的です。補修材に電動コテやヘラがセットになったリペアキットが一つあると便利です。ネットでは補修動画も紹介されているので、使いこなせるか不安な方はチェックしてみるとよいでしょう。

樹脂タイプの補修材

出典:ハウスボックス


リペアキットは必要な道具が揃って3,000円程とリーズナブル。自分で作業すると以下のように専門業者に依頼するより費用を抑えることができます。


将来トラブルが発生した際に備えることもできるので安心ですね。



【トラブル別!】フローリング補修のDIY手順

次に、トラブル別のフローリング補修の手順をご紹介します。


擦り傷・引っかき傷を補修したい!

物を引きずったり、引っかいたりしてできた小さく細かな傷は、マニキュアタイプの補修材で着色すると目立たなくなります。


【STEP1】補修材を塗る

フローリングの淡い色に合わせて補修材を塗ります。固まったら濃い色の木目に合った色を塗り重ね、床の色に近づけましょう。


【STEP2】スチールウールでぼかす

木目をまたぐ傷の場合は、少し濃い色で木目を描いてから、やわらかいスチールウールでやさしくこすると自然な仕上がりになります。


へこみ、深い傷がついてしまった!

深めのへこみや傷はペンタイプでは色合わせが難しいため、熱で溶けるタイプの補修材を使います。色を混ぜて使えるので、より床の色に近づけることができます。


【STEP1】補修剤を流し込む

傷のまわりがささくれていたら、カッターナイフで取り除きます。補修箇所の周囲に合った補修材を電気ゴテで溶かし、傷・へこみ部分に流します。

量はやや多めにし、床面から盛り上がる程度がベスト。色は木目以外の下地色より少し明るい色を選びます


【STEP2】補修部分を自然に仕上げる

ヘラで削り、はみでた補修材を取り除きます。スチールウールで軽くこすって表面を整えると、テカリのない自然な仕上がりになります。


【STEP3】必要に応じて木目を書き足す

必要に応じて、ペンタイプの補修材で木目を書き足します。


フローリングがはがれてしまった!

フローリングのはがれをそのままにしておくと、ささくれが足にささるなど、思わぬ怪我につながることも。できるだけ早く補修することが大切です。


【STEP1】剥がれた部分を固定する

ささくれやバリをカッターで切り取り取ってから、剥がれた表面を接着剤で貼り付けて固定します。


【STEP2】欠けている部分を補修する

周囲に欠けている部分があれば、補修材を使って補修します。(手順は傷補修と同様)


床鳴りを改善したい!

これまでとは少しタイプが異なりますが、床鳴りもフローリングのトラブルのひとつ。床鳴りとは、歩いたときに「ギシギシ」となる音のことで、板材の接合部分が擦れることで発生します。


床鳴り補修材を継ぎ目に流し込むことで接合部に柔軟性をもたせ、床鳴りを抑える効果が期待できます。

床鳴り補修材

出典:ハウスボックス


【STEP1】注入

フロアの継ぎ目に沿って、潤滑液を流し込みます。周囲に広げないよう気をつけましょう。


【STEP2】仕上げ

周囲についてしまった液体をふき取り完了です。


フローリングの補修は気軽にDIYできるのでおすすめ!

フローリング補修に必要な道具や、トラブルごとの具体的な補修方法をご紹介しました。


フローリングのトラブルは、軽い程度の傷やへこみであれば自分で補修できます。使ったことのない道具を使用することに最初は難しく感じるかもしれませんが、事前にネットの説明動画を見たり、ホームセンターで店員さんに質問したりしておくと安心です。ぜひ道具をそろえてチャレンジしてみてくださいね。




記事を作成する際に参考にした書籍、サイトは以下の通りです。

  • 「自分でできる住まいの修理」, 宝島社, 2021年10月, 64・65ページ
  • 西沢正和 監修, 「身のまわりの修理の教科書」, PHP社, 2018年6月,(※「フローリングの傷を埋める」のページ)
  • 住宅産業協議会 監修・編集協力, 「住まいと設備のメンテナンスマニュアル」, 創樹社, 2014年9月, 38ページ
  • リフォームジャーナル, フローリング補修は自分でできる!補修方法&準備物まとめ,  2022年8月19日
  • DCM, 人生初のフローリング補修をしてみた!, 2022年8月19日
  • 修復ラボ, ランキング付き!フローリング補修アイテム全カタログ, 2022年8月19日




ホームサポート編集部
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