
平屋住宅でコスト削減を実現し、提案力を向上させる秘訣
平屋住宅は、ワンフロアの生活導線や、おしゃれでモダンなデザインが人気の住宅形式です。しかし、広い敷地が必要となるため土地の費用がかさみ、また面積が広くなることで建設コストが割高になるなど課題もあります。
ここでは、平屋住宅におけるコスト削減を実現し、提案力を高めるための秘訣をご紹介します。
なぜ平屋住宅が選ばれるのか?メリット・デメリットをご紹介
平屋住宅のメリット
シンプルな動線設計や自由度:平屋住宅は階段がないため、高齢者や小さい子どもがいる家庭にとって、事故のリスクが少なく、安全に暮らすことができます。また 広い敷地がある場合、平屋は設計の自由度が高く、開放感のある間取りやデザインを実現しやすいです。
構造的な安定性:重心が低いため、地震などの自然災害に対して比較的安定しています。構造的な工夫を凝らすことで、さらなる安全性を実現することも可能です。
平屋住宅のデメリット
広い敷地が必要:同じ居住面積を確保するには二階建て住宅よりも広い敷地が必要なため、土地の費用がかさむ場合があります。特に都市部では土地取得が課題となることもあります。
- 建設コストの増加:同じ延床面積の場合、基礎や屋根の面積が増えるため、資材費や施工費が増加することがあります。また地盤判定の結果によっては改良工事費が高額になる可能性もあります。そのため、事前の予算設定が重要です。
平屋住宅はその魅力的な特性と共に、いくつかのデメリットもありますが、効率的な設計をすることでコスト削減につながります。
このようなことで困ったことはありませんか?
課題

● 地盤改良費が高すぎて、成約チャンスを逃してしまった
住宅価格が次第に上昇する中で、「価格における納得感」は購入者が重要視するポイントとなっています。特に平屋の住宅を検討する方々は、「シンプルかつ手頃な価格であること」を求める傾向があります。
しかし、一方で地盤改良にかかる高額な費用が障害となり、契約に至らないケースもあります。
● 本当に「必要な範囲」で地盤改良設計されているのか不安
地盤改良は、住宅の安全性を確保するために欠かせない工程です。
しかし、多くの現場で使われている従来の工法は、「二階建て・三階建て」にも対応できる汎用的に設計されたものが使われていることが少なくありません。その結果、平屋住宅に必要な改良規模よりも大きな施工が行われ、過剰なコストがかかってしまっているケースもあるようです。
以下のような課題に、思い当たる点はありませんか?
✅ 地盤調査後の予期せぬ改良費により、顧客が離れてしまう
✅ 価格調整の余地がなく、内装や設備での差別化が難しい
✅ 現場ごとに地盤状況が異なり、見積もりや提案に時間と労力がかかる
✅ 利益をもっと確保したいが、従来の安全性とのバランスが不安
当社では、これらの問題について解決策をご用意しています。
解決策(ジャパンホームシールドの思い)

地盤改良を住宅提案の“足かせ”にしないために
平屋住宅はその軽量構造がゆえに、二階建てのような地盤補強が必ずしも必要とは限りません。しかし、二階建てと比べて建築面積が広くなる傾向があるため、従来のままの設計で適用してしまうと、基礎や地盤改良にかかる費用が建物本体の費用に比べて大きくなる可能性があります。
私たちは従来の工法における「過剰さ」を見直して、基礎と地盤改良に新しい設計アプローチを取り入れ「地盤改良費=不可避な固定コスト」として見過ごされてきた部分を深堀りしてみました。
住宅会社としての利益改善や提案力の幅を広げ、よりスムーズな営業活動をしていただき、お施主様へも安全で安心な住宅に住んでいただきたいと考えたからです。
具体的な解決策(J-RAFTのご紹介)
平屋住宅に大きな効果を生む合理的な地盤改良設計を
私たちが今回ご提案するのは、平屋住宅に効果的な独自の地盤改良工法「J-RAFT」です。
この工法では、建物の荷重や地盤の状態を詳細に解析し、必要最小限の改良だけを行うことで、
従来と同等以上の安全性を確保しながら、最大40%のコスト削減をすることが可能になります。
地盤改良費用を大きくする要因として、
① 建物荷重の大きさ
② 建物の平面計画での複雑な形状(出隅・入隅の多さなど)
があげられますが、平屋住宅はそのどちらも有利に働きます。
建物荷重は当然2階建てより小さくなりますし、敷地の制約が小さくなるケースが多いのでシンプルな平面形状が多くなります。ただし、これまでの杭設計方法ではその特性を活かしきれていませんでした。
なぜ、効果がでやすいのか?理由は“建物荷重分の杭打ち”にあり!
新たな杭設計手法J-RAFTは、建物荷重を邸別に計算し、必要な分だけの杭を施工するため、過剰な杭を削減します。
従来だと平屋であっても2階建てであっても、告示の20キロに接地面積かけて杭一本当たりの支持力で割り込み最低本数を算出していましたが、建物の荷重分で杭本数を割り込むため杭が減り効果がでやすいのです。
また、出隅・入隅は荷重が集中する箇所になるので、杭を配置すべき箇所になります。出隅・入隅が少なくなればその分杭の配置本数が減ります。
検証結果①
従来の杭状地盤改良工法:42本(2.0m配置)
J-RAFT:27本
15本減→約35%削減(約60,000円減の効果)
2.0m配置 42本

J-RAFT 27本

検証結果②柱状改良工法の場合
従来の杭状地盤改良工法:46本
J-RAFT:29本
17本減→約36%削減(約130,000円減の効果)
2.0m配置 46本

J-RAFT 29本

検証結果③ピュアパイル工法
従来の杭状地盤改良工法:46本
J-RAFT:30本
16本減→約34%削減(約70,000円減の効果)
2.0m配置 46本

J-RAFT 30本

上記の検証結果はあくまで一例であり、すべてのお客様に同様の結果を保証するものではありません。実際の効果は、ご利用条件や環境によって異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
J-RAFT工法の特徴
- 平屋(木造・鉄骨)・2階建て(木造)のベタ基礎の建物(法6条4号建築物)に使用可能
- 構造計算による建物荷重の把握により必要最小限の工事費削減が見込める
- 地盤調査データをもとに精密に設計・見積もりを実施
- 地盤調査後すぐに設計・納品が可能だから工期の短縮も見込める
- 品質保証・住宅性能評価にも対応可能
- 既に大手ハウスメーカーをはじめ全国70社以上の住宅会社で導入実績あり
実際に採用しているお客様の声
【事例紹介】H株式会社様の場合(北陸エリア・従業員数100名・120棟/年)
建築物:平屋住宅(25坪・木造)
改良費(従来):約150万円
当社工法導入後:約90万円(40%削減)※予算は100万円前後
「お施主様の希望予算内に工事費を収めることができ、進出エリア拡大にもつながった」
弊社はもともとローコスト住宅を提供しており、予算に余裕がないお客様が多く、工事費が高くなってしまうことで諦めてしまうお客様もいました。
具体的には、平屋住宅を建てたいと希望していたお客様にお見積もりしたところ、建築面積は2階建て住宅(20坪)よりも平屋住宅(30坪)のほうが大きく、さらに設計荷重が同じだったことから、総荷重も平屋住宅が大きくなってしまい、結果的に杭本数も多くなり工事費も高くなってしまい、平屋住宅を諦めるか迷われていました。
その問題を解消するために、ジャパンホームシールドから提案された「J-RAFT」を採用しました。
そのとき、ジャパンホームシールドさんから
「杭本数が減ってもその分価格が減るわけではない。杭本数が違っても性能が一緒ならボリュームに対するコストパフォーマンスで選んだほうがいい。J-RAFTは従来の杭状改良地盤工法の支持力に杭間の地盤支持力を合わせた設計し合理的かつ経済的な改良地盤設計なので、過剰設計にならず、不同沈下させない性能を提案することが可能」と言われ、採用することにしました。
結果、当初は1つの県でのみ採用していましたが、いまでは他2県、合計3県の平屋住宅はJ-RAFTを採用しています。コストダウンにつながり、お客様からの評価もいただき採用してよかったと感じています。
(多雪地域の場合は積雪荷重の関係で効果が出ない場合も多いので効果がでるエリアのみ採用しています。)
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この設計手法はこれらの課題を解決し、第三者機関からの評定を取得した工法です。
従来の杭配置では実現できなかった基礎と地盤改良の性能設計において、品質とコストのバランスを見事に両立させました。
現在は、大手ハウスメーカーをはじめ多くの住宅会社様でこちらの工法が採用されています。
よくあるご質問
Q.
どういう数値を用いて計算をしているの?設計の根拠が気になります。
A.
設計図面や簡易情報をお送りいただければ、無料でコスト試算を行い、ご説明いたします。
下記のフォームより、ぜひお気軽にご相談ください。
Q.
立ち上がりの下に杭がなくてもいいの?
A.
杭がなくても良いです。建物荷重をどのように支えるのか、が重要です。
立ち上がり下で支えるのが一般的ですが、立ち上がりに伝わった力は、その後スラブに伝達されるため、伝達された先で構造計算する方法もあります。確認申請も通るので、安心してください。
Q.
どんな構造でも使えますか?
A.
本工法は平屋住宅で特に効果が大きいですが、2階建てでも十分効果が出せます。
Q.
地盤調査をしていない段階でも試算できますか?
A.
試算は可能です。図面と想定地盤条件をもとに、概算でのご提案が可能となります。
下記のフォームより、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
不要な地盤改良費を削減し、住宅提案に自由度を。
今後の住宅業界において、「見えないコスト」の最適化は、他社との差別化において重要な要素となります。地盤改良費の無駄を省くことで、価格、品質、利益の三者をバランスよく実現しませんか?
また平屋住宅のコスト削減と提案力向上への道筋は、設計、施工、メンテナンスといった各段階での戦略が必要となります。
特に、J-RAFT工法のような技術を取り入れることによって、安全性と経済性の両立が可能になります。
最適な改良工法を活用し、持続可能で魅力的な住まいづくりを実現しましょう。
今なら【無料試算・資料提供】を実施中です
設計図面や簡易情報をお送りいただければ、無料でコスト試算も可能です。
数分で依頼できる簡単なフォームから、ぜひお気軽にご相談ください。



